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高卒認定

高卒認定試験の難易度は高い?合格率やレベル、通信制高校との違いを徹底解説

「高校を中退したけれど、大学進学や就職のために高卒認定を取りたい」

「不登校の子どもの将来が心配で、どのような進路の選択肢があるのか知りたい」

と、悩んでいませんか?

長期間学習から離れていると、試験の難易度が高そうで不安になるのは当然のことです。しかし、高卒認定試験は正しい情報を知り、適切な対策をすれば決して手の届かないものではありません。

この記事では、高卒認定試験の合格率や科目ごとの難易度、試験概要、さらに「高卒認定」と「高卒資格(通信制高校)」の違いについて、詳しく解説します。

高卒認定試験の難易度

ここでは、高卒認定試験の実際の合格率や試験レベルなどのデータをもとに、高卒認定試験の難易度を詳しく解説します。

出典:文部科学省 │ 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

毎年の合格率は40~50%

高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が実施している国定試験で、毎年8月と11月の年2回行われています。

文部科学省の実施結果を見ると、出願した全科目に合格し、見事「高卒認定試験合格者」となる人の割合は、近年おおむね40%台後半で推移しています。

およそ2人に1人が最終的な合格を手にしている計算になりますので、「難しすぎて一部の優秀な人しか受からない」といった難関試験ではありません。

過去に学校に通えていなかった期間がある方や、長らく勉強から離れていた社会人の方でも、しっかりと対策を立てることで十分に合格を狙える難易度だといえます。

出典:文部科学省 │ 令和7年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果についてお知らせします

一部科目合格を含めると80~90%

全科目合格率が40~50%と聞くと「半分は落ちてしまうのか」と不安になるかもしれませんが、心配はいりません。

高卒認定試験において、1回の受験で「1科目以上合格した人(一部科目合格者)」の割合まで含めると、その数字は全体の80~90%にも上ります。

高卒認定試験をクリアするには、国語や数学などの必修6科目に加え、理科や社会などの選択科目を含めた合計8~10科目程度に合格する必要があります。

しかし、これらを1回の試験で一気に合格しなければならないわけではありません。

一度合格した科目は、次回の試験以降も「免除科目」として扱われるため、自分の学習ペースに合わせて複数回に分けて受験し、少しずつ合格科目を積み重ねていくスタイルが一般的です。

試験問題のレベルは「中学~高校1年生程度」

試験問題自体のレベルは、決して高くありません。文部科学省の指針や過去問の傾向を見ても、出題内容は主に「中学校から高校1年生の教科書レベル」の基礎知識を問うものが中心です。

難関大学の入試のような、複雑な応用問題が出題されることはほぼありません。

さらに、合格基準は公式には発表されていませんが、過去の傾向から各科目100点満点中40~50点程度で合格できるといわれています。つまり、満点を目指す必要はなく、基礎的な内容を半分程度正解できれば合格ラインに届く仕組みです。

そのため、「勉強が苦手」「何から手をつければいいか分からない」という方でも、まずは中学校の教科書の復習から丁寧にやり直し、過去問を繰り返し解くことで、着実に合格点へ到達できます。

ネットで「簡単すぎ」「難易度が低い」といわれる理由は?

インターネットやSNSで高卒認定試験について調べると、「簡単すぎ」「難易度が低い」といった声を見かけることがあります。

これは、試験がすべて四肢択一のマークシート方式であることや、合格基準点が比較的低く設定されているためです。

しかし、決して「まったく勉強しなくても受かる」わけではありません。複数の科目を独学で計画的に学習し、試験日までのモチベーションを一人で維持し続けるのは、想像以上にエネルギーが必要です。

高卒認定試験の科目と合格ライン

ここでは、試験の基本スケジュールから合格基準、さらには2026年最新の科目再編の状況まで、詳しく解説します。

試験概要とスケジュール

高卒認定試験は、毎年2回、原則として8月上旬と11月上旬に実施されます。年2回の受験チャンスがあることは大きなメリットです。

前述のとおり、高卒認定試験は、一度の試験ですべての科目に合格する必要はありません。

一度合格基準を満たした科目は次回以降「免除科目」として扱われるため、1回目は得意科目を中心に3科目、2回目は残りの科目に集中するといったように、自分の学習ペースに合わせて計画的に受験できます。

複数回に分けて着実にクリアしていく受験生も多く、プレッシャーを和らげやすい仕組みになっています。

必修7教科と選択科目の仕組み

高卒認定試験をクリアするには、文部科学省が定める規定に基づき、合計8~10科目に合格することが必要です。

長らく国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語(英語)を中心とした必修6科目の枠組みが定着していましたが、新学習指導要領への移行に伴い、現在は新たに「情報」を加えた7教科を必修として学習する構成となっています。

受験にあたっては、これらの必修科目に加え、理科や社会(地理歴史・公民)の領域では、いくつかの選択肢の中から自分が取り組みやすい科目を選ぶ「選択科目」の仕組みが取られています。

過去の高校在籍時に単位を取得していた科目については受験が免除されるケースもあるため、まずは自分にいくつの受験科目が必要なのか、得意分野をどう活かせるのかを確認することが、難易度を下げる第一歩です。

主要科目の難易度と傾向

前述のとおり、試験問題のレベルは決して高くなく、基本的には「中学校から高校1年生の教科書レベル」の知識を問う内容で構成されています。

国語の読解問題や漢字、数学の基本的な公式を使った計算、英語の基礎的な文法や単語などが中心で、難問はほとんど出題されません。

また、すべての科目が四肢択一のマークシート方式で行われるため、記述式の試験に比べて心理的なハードルが低いのも特徴です。

【2026年最新】科目再編と必修科目の新設

試験対策において近年特に注意すべきなのが、学習指導要領の改訂に伴う科目再編です。

2024年度以降の試験から新しい出題範囲へと完全に移行しており、2026年現在では「歴史総合」「地理総合」「公共」といった新科目が定着し、さらに必修科目として「情報(情報Ⅰ)」が新設されています。

これにより、パソコンやネットワークの基礎知識、プログラミング的思考なども試験範囲に含まれるようになりました。

こうした新しい科目を独学で対策することに不安を覚える方も少なくないため、最新の出題傾向を把握し、早めに試験対策を始めることが重要です。

出典:文部科学省 │ ⾼等学校卒業程度認定試験における試験科⽬、合格要件、免除科⽬、出題範囲の変更等について

文部科学省 │ 高等学校卒業程度認定試験における試験科目の変更等について

難易度を下げるポイント!科目免除制度を活用しよう

高卒認定試験の受験負担を減らし、合格の難易度を大幅に下げる方法として「科目免除制度」の活用があります。

どのような条件で試験が免除されるのか、具体的な制度の内容を見ていきましょう。

過去に高校で取得した単位による免除

高校を中退している場合、過去に在籍していた高校で修得した単位を高卒認定試験の科目に振り替えて、受験を免除できる制度があります。

例えば、高校1年生の終わりまで通って一定の単位を修得していた場合、国語や数学などの必修科目の多くが免除される可能性があります。

1科目でも免除になれば、その分ほかの科目の勉強に時間と労力を集中できるため、「長期間勉強から離れていて、自分でも受かるのか不安」と感じている方にとっては大きな安心材料になるでしょう。

工業高校や商業高校などの専門学科で取得した単位が一部の科目の免除に適用されるケースもあるため、まずは自分が過去にどれだけの単位を修得しているかを正確に把握することをおすすめします。

技能審査(英検や数検など)による免除

過去の高校の単位だけでなく、文部科学省が指定する特定の技能審査(資格試験)に合格している場合も、関連する科目の受験が免除されます。

代表的なものとして、「実用英語技能検定(英検)」の準2級以上を取得していれば「英語」が、「実用数学技能検定(数検)」の2級以上を取得していれば「数学」が免除となります。ほかにも、「歴史能力検定」の各科目なども免除の対象です。

高卒認定試験の合格基準は各科目40~50点ですが、特定の科目がどうしても苦手な場合は、あえて事前に自分が取り組みやすい資格取得を目指し、得意な形式で免除を狙うという戦略も有効です。

免除制度を利用するための手続きと注意点

科目免除を受けるには、出願時に適切な証明書類を提出する必要があります。

高校の単位による免除を申請する場合は、以前在籍していた高校に「単位修得証明書」などを発行してもらう必要があります。

学校によっては発行までに日数がかかることもあるため、出願期間に向けて余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

高卒認定試験に合格するための勉強方法と学習期間の目安

ここでは、高卒認定試験の具体的な対策のコツや、合格までに必要な学習期間の目安について解説します。

必要な学習期間の目安は半年~1年

高卒認定試験に合格するための学習期間は、一般的に「半年から1年程度」が目安とされています。もちろん、現在の学力や免除される科目の有無によって必要な期間は大きく変わります。

まったくのゼロから全科目を受験する場合、中学校の内容から遡って丁寧に学習する必要があるため、1年以上のまとまった準備期間を見込むのが安全です。

一方で、過去の高校在籍時に取得した単位や、英検などの資格によって免除科目がある方なら、数ヶ月から半年程度の短期間で合格を目指すことも十分に可能です。

試験のスケジュールから逆算し、自分にとって無理のないペースで学習期間を設定しましょう。

過去問を徹底的に解く!効率的な独学のコツ

独学で突破するための最大のコツは、過去問を徹底的に解くことです。文部科学省の公式ホームページでは、過去に出題された問題と正答が公開されています。

高卒認定試験は毎年似たような傾向の問題が出題されやすいため、過去問を解きながら「毎年よく出る基礎問題」を確実に正解できるようにすることが合格への近道です。

参考書を最初から最後までなんとなく読むのではなく、過去問ベースで自分の弱点を補強していくことをおすすめします。

出典:文部科学省 │ 高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題

「基礎固め」を優先するスケジュールづくり

試験問題の多くは中学校から高校1年生レベルの基礎知識を問うものです。

そのため、学習スケジュールを立てる際は、いきなり高校の難しい内容に手を出すのではなく、まずは「中学校の基礎固め」を優先しましょう。

しかし、複数の科目の学習スケジュールを一人で管理し、試験当日までモチベーションを維持するのは決して簡単ではありません。

途中で学習に行き詰まってしまうリスクも考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。

どっちを選ぶべき?高卒認定試験と「高卒資格(通信制高校)」の違い

高卒認定試験と通信制高校は、どちらも次のステップへ進むための有効な手段ですが、得られる資格には明確な違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴を比較し、将来を見据えた進路の選び方を解説します。

高卒認定は進学しないと最終学歴が「中卒」のままになる

高卒認定試験を受験する際、もっとも注意すべきなのは「合格しても最終学歴は高卒にならない」という点です。

高卒認定試験はあくまで文部科学省が定める、大学や専門学校などの「受験資格」を得るための制度にすぎません。

そのため、試験に合格して大学等に進学・卒業できれば最終学歴は「大卒」となりますが、もし進学しなかった場合や途中で中退してしまった場合、履歴書に書ける最終学歴は「中卒」のままとなります。

就職活動において「高卒以上」を条件とする求人に応募する際、学歴の面で要件を満たせない可能性がある点には十分な注意が必要です。

「高卒資格(通信制高校)」のメリット・デメリット

一方で、通信制高校に入学して所定の単位を修得すれば、全日制高校を卒業した場合と同じ、正式な「高校卒業資格(高卒)」を得ることができます。

これが最大のメリットであり、将来進学するか就職するか迷っている方にとっても、最終学歴が保証される安心な選択肢です。また、教員の手厚い学習サポートを受けられるため、長期間勉強から離れていた方でも挫折しにくい環境が整っています。

デメリットとしては、卒業までに原則として通算3年以上(過去の高校在籍期間を含む)の在籍期間が必要になる点が挙げられます。

また、日々のレポート提出やスクーリングなど、計画的かつ継続的な学習が求められます。

自分のライフスタイルや将来の目標に合わせた選び方

進路を選ぶ際は、現在の学力や学習に割ける時間、そして「最終学歴として確実な高卒資格が欲しいか」を基準にしましょう。

最短で大学受験を目指す自己管理能力の高い方には高卒認定試験が向いていますが、確実な学歴と学習サポートを求めるなら通信制高校が適しています。

通信制高校では、生徒一人ひとりの学習ペースに寄り添った指導をしているため、長期間学習から離れていて不安を抱える方でも無理なく高校卒業を目指すことが可能です。

ご自身の状況や将来の目標に合った、最適な進路を検討してみてください。

まとめ

高卒認定試験は、基礎を固めれば40~50点の合格ラインをクリアでき、合格率も40%台後半と決して難関ではありません。

ただし、高認はあくまで「受験資格」を得る制度であり、進学・卒業しなければ最終学歴は「中卒」のままとなります。

もし「独学でのスケジュール管理が不安」「確実な高校卒業資格が欲しい」とお考えなら、手厚い学習サポートを受けられる通信制高校やサポート校という選択肢が有効です。

瑞穂MSC高等学校では、生徒一人ひとりのペースに合わせた丁寧な指導で無理のない高校卒業を目指せます。将来の目標に合わせ、ぜひ最適な進路を検討してみてください。

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