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店舗前で記念撮影

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登販受験生がツルハドラッグへ職場見学に行きました

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瑞穂MSC高等学校事務局

2024年10月7日 更新

瑞穂MSC高等学校は、受講を希望する生徒および保護者へ向けて「登録販売者試験」に合格するための特別プログラムを無料で提供しています。

<登録販売者試験とは>
薬剤師以外で医薬品を販売できる唯一の資格が「医薬品登録販売者(通称 登販)」です。皆さまもドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの医薬品売り場で店員さんの名札に「登録販売者」の文字をご覧になったことがあるのではないでしょうか?
登録販売者は一般用医薬品の90%以上を取り扱い、販売することができます。登録販売者になるには、各都道府県が年1回実施する試験(合格率は全国平均で40~50%)に合格し、各都道府県に販売従事登録をすることが必要です。

<瑞穂MSC高等学校の「登録販売者試験対策プログラム」とは>
同じグループ(MIZUHO Group)のYTLが販売する「ズルい!合格法シリーズ」の参考書・過去問題集・通信講座などを無料で活用できるほか、カリスマ講師陣による瑞穂MSC専用授業を無料でライブ受講できます。カリスマ講師陣への質問もいつでも無料で行える、合格の最短ルートをお届けするプログラムです。

ドラッグストアへ職場見学に行こう!

今回の職場見学は瑞穂MSC高等学校が全生徒に「職場体験に行ってみたい先はありますか?」とアンケートをとり、「ドラッグストア」が寄せられたことをきっかけに始まりました。ツルハドラッグさまが協力にご快諾くださり、実現したものです。

神戸校の最寄り駅である摂津本山駅に集合し、電車を乗り継いでツルハドラッグ今福鶴見店(大阪府大阪市)へ。ドラッグストアのお仕事に興味のある生徒(Tくん)と、登録販売者試験対策を受講中の生徒(Oさん)、今年度の登録販売者試験を受験する予定の辰濃先生が参加しました。

今福鶴見駅の出口から見るツルハドラッグ今福鶴見店
今福鶴見駅正面のメディカルビル1階にある店舗です

店舗に到着し、採用担当者の岩崎さんに挨拶。Oさんが登録販売者試験を受験予定だと伝えると「高校生で取ろうと勉強しているだけですごいです。受験頑張ってください」と応援のお言葉を頂きました。

そして、岩崎さんから生徒たちにクイズです。

Q.ドラッグストアは手前の棚が低く、奥へ行くにつれて棚が高くなっています。なぜでしょうか?

Tくん:手前の棚には化粧品など女性が使うものが多いので、女性が手に取りやすいようにするため
Oさん:店舗を広く見せるため

A.両方の答えを足したら正解です。商品を購入したいと思う心理的作用に関わっています。手前は圧迫感がないように低くし、逆に奥に高い棚で圧迫感を見せることで、店内をぐるぐる回りたくなり、滞在時間が増え、購入するものも増えると言われています。

普段から利用することの多い身近なドラッグストアですが、工夫を知ると新しい視点を持って見ることができますね。

続いて、管理薬剤師の吉原さんに挨拶。
第2類・第3類医薬品(登録販売者が販売できる医薬品)のコーナーを案内いただきました。
昨今問題となっている、医薬品の乱用。医薬品を過剰摂取する「OD(オーバードーズ)」の危険が多い薬については、店頭には空き箱を陳列し、レジで商品をお渡しするようにしているなどの工夫を教えて頂きました。また、服薬補助ゼリーにも様々なものがあり、処方したお薬に合うゼリーを紹介できることがドラッグストアの魅力の1つだと教わりました。

服薬補助ゼリーの説明を受けているところ
ドラッグストアの魅力の1つとして、服薬補助ゼリーの品揃えを説明いただきました

調剤薬局部分を見てみよう

今回見学させて頂いたツルハドラッグ今福鶴見店は、調剤薬局を併設している店舗です。処方箋に記載される医療用医薬品は薬剤師のみが扱える医薬品ということで登録販売者が扱うことはないのですが、Oさんが薬剤師を目指していることから特別に見学させて頂きます。実際の処方箋と医薬品を使って、受付からお薬をお渡しするまでやその後の業務も教えて頂きました。

まず処方箋を受け取ると、薬の渡し間違いがないように、機械を使って処方箋にあるQRコードとお薬についているバーコードを読み取ります。間違いがあった場合は「不一致」と表示される機械を、実際に見せて頂きました。

お薬のバーコードを読み取る様子
お薬のバーコードを読み取る様子。処方箋の記載内容も説明いただきました

また、病院と薬局は常に繋がっているわけではないので、処方箋がおかしいと思ったときには患者さんに確認したり病院に問い合わせたりすることを教わりました。前回とお薬が変わっていたり、内容量が変わっていたりするときには特に注意されているそうです。
患者さんが帰られた後に、お話した内容やお薬手帳などの内容をメモするシステムになっていると教えて頂きました。別の薬剤師さんが次回対応する際も困らないようにされているとのことです。

Tくんから質問
Q.調剤するうえで一番注意されていることは何ですか?
A.対象が子どもか高齢者かでも気を付けることは違います。特に子どもであれば小児科と耳鼻科に通っている場合がよくあり、処方箋の成分が重なっていることもあります。飲み合わせに問題がないか、特に注意しています。子どもは少しの量の変化でも副作用が大きく出るため、特に気を付けています。薬剤師には手当てがありますが、それは命に関わる責任のお金だと思います。責任をもって仕事をしなければならないと感じています。

質問に丁寧にお応えくださる吉原さん
Tくんの質問へ丁寧にお応えくださる吉原さん

調剤薬局内をまわりながら、様々なお話を頂きました。
・在庫を切らすと次から来てくれなくなる場合があるので、よく処方する薬は在庫を切らさないようにしている
・漢方薬は複数のメーカーがあり、メーカーによって内容量が異なるため、どのメーカーの何グラムかまで正確に見る必要がある。薬によっては成分量が異なる場合もあり、どのメーカーが処方されているか間違えないようにしている

メーカーごとに内容量が異なる漢方薬
登販の勉強で親しんでいる漢方薬。メーカーごとに内容量が異なることを見せていただきました

その後、調剤薬局内の設備を実際に動かしていただきました。
粉薬を個包装する機械で2グラムの個包装を作るところや、高齢者の飲み間違えを防ぐため錠剤を1回ずつに個包装するところも見せて頂きました。個包装の内容が間違えていないことを確認するための、1つずつの錠剤に掘られた印字の確認も体験させて頂きました。

一包化できました
見慣れた1回分の個包装になりました(一包化というそうです)

他にも、塗り薬を混合する機械や、シロップ剤を調合するための場所と水道設備、冷蔵保存の薬を保管している冷蔵庫や麻薬を保管する金庫も見せて頂きました。
登録販売者試験の参考書で親しんでいるものの、普段は見ることのない機械や設備ばかりで興味津々でした。

塗り薬の混合をする機械
MSCで医療基礎などを教えてくれる若林先生(薬剤師)が得意だと言う塗り薬の混合は、機械が使われていました

Oさんから質問
Q.薬剤師になろうと思ったきっかけを教えてください
A.もともとビールを作りたいと思っていて、農学部を目指していました。しかし、資格があった方が良いと思い、微生物の研究ができる薬学部に進学しました。薬学部での実習中に患者さんと関わることがあり、実際に話をする中で「薬剤師になりたい」という思いが強くなりました。病院薬剤師は入院中の関わりだけになってしまいますが、ドラッグストアにある調剤薬局では長期的に関わることができ、日常の困りごとを聞いたり健康相談を受けたりすることができるため、今の会社に決めました。

Q.今の仕事のやりがいは何ですか?
A.薬剤師として患者さんと関係を築けることが楽しいです。ドラッグストアだからできる関わりもたくさんあります。先日も、頭皮の悩みを抱えた患者さんがおられたので、シャンプーを一緒に選びました。後日、トラブルがおさまったと教えて貰ったときは嬉しかったです。また、お薬が飲みにくいという相談を受ければ、適切な服薬補助ゼリーを紹介したり、けがをした方には包帯や絆創膏などを一緒に薦めたりできるのはドラッグストアの良さだと思っています。

要指導医薬品・第1類医薬品の保管
要指導医薬品・第1類医薬品の陳列方法も見せていただきました(登販試験に頻出です)

Tくんから質問
Q.何種類くらいのお薬があるのですか?
A.この店舗では1600種類くらい置いています。病院併設でない調剤薬局であればどんな処方箋が来るかわからないので2000種類くらい置いているところもあるんじゃないかなと思います。薬には使用期限があるため、使用期限切れによる破棄を防ぐために管理を徹底しています。使用期限が近い薬は店舗間でやり取りして破棄を防ぐ工夫をしています。

職場見学はどうだった?

Oさん(今年度の登録販売者試験を受験予定)
病院の薬剤師と、ドラッグストアの調剤薬局での薬剤師の違いが明確にわかりました。特に患者さんとの距離の近さという視点は大きな発見でした。私もアルバイトをしていて常連さんとお話することがあり、ドラッグストアの調剤薬剤師が向いているのではないかなと思いました。
印象に残っているのは、薬剤師を目指した理由です。ビールを作りたいという思いと資格があった方が良いという思いから薬学部に進学したというお話は、とても印象的でした。薬を販売するだけでなく、頭皮の悩みに対してシャンプーを提案したり、けがの際に包帯などを提案したりするなど、ドラッグストアならではの販売方法を知りました。
今回の経験で、普段勉強している登販の知識がどのように生かされるのかよくわかり、勉強のモチベーションがあがりました。是非、今勉強している後輩たちや、今後医療従事者を目指してMSCに来る人たちにも経験して貰いたいです。

Tくん
調剤室など、ドラッグストアの普段見られないところを見られて良かったです。質問にお答えいただいたことを通して、ドラッグストアや調剤の仕事に関する知識や理解を深めることができました。これからドラッグストアに行く機会があったら、今回知ったことを思い出したいと思います。印象に残っていることは、毒薬や麻薬を扱っていることと、在庫として1600種類程度の薬が保管されていることです。今回の体験や学びを、今後の自分の進路を決定するのに活かしていきたいと思います。

店舗前で記念撮影
店舗前で記念撮影。見学させていただき、ありがとうございました

辰濃先生
生徒たちに貴重な経験をさせていただき、本当に感謝しています。登録販売者の資格取得を目指すプログラムを行う中で、生徒たちの知識が実際の現場と繋がりにくいなと感じていました。今回、ドラッグストア・調剤薬局の業務を実際に見聞きし、今学んでいることが実際にお客様に役に立つ知識だと実感できたと聞き、本当に有意義な時間だったと思います。
今後、薬剤師や登録販売者、その他医療従事者を目指す生徒たちと面談する機会に、今回経験した話をしていけたらと思います。また機会があれば、生徒たちと一緒に職場見学に伺えたら幸いです。
個人的には、錠剤が飲めないので普段から錠剤を細粒にして頂いています。実際に現場を見て、一層感謝しなければならないと感じました。普段当たり前に処方箋を受け取り、処方してもらっているお薬も様々なチェック体制のもとに私の手元に届いていることに感謝します。

ツルハドラッグさま、貴重な学びの機会をありがとうございました。

3年生が薬事日報社を職場見学したレポートはこちら

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