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薬事日報社訪問

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薬事日報社へ職場見学に行きました

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瑞穂MSC高等学校事務局

2024年10月7日 更新

瑞穂MSC高校では生徒一人一人の要望を叶えるべく、各生徒のためにカリキュラム外の活動を企画・実施することがあります。

2024年8月7日(水)は「編集の仕事に興味があるけれど、どんな仕事なのか具体的にイメージが湧きません」という3年生を応援するため、薬事日報社へ職場見学にお邪魔しました。

新聞も書籍も会報誌も制作されている薬事日報社

今回の職場見学に繋がったのは、瑞穂MSC高等学校と同じグループの薬学教育を手掛ける事業部(MRや登録販売者の教育を手掛けるYTL、薬剤師国家試験対策予備校を運営する薬学ゼミナール)のご縁です。

「高校生が職場見学にきたことなんてないですよ。ちゃんと期待に応えられるかな」と恐縮しながら、会社をあげて今回の見学にご協力くださいました。本当にありがとうございます。

<株式会社薬事日報社>

東京と大阪に拠点を有し、薬事の専門新聞「薬事日報」を週3回発刊されるほか、季刊紙「薬学生新聞」の発刊、各種薬事専門書籍の出版などを手掛けられている企業。薬事日報・出版局・電子メディアの3つの事業ドメインを有する。

https://www.yakuji.co.jp/

秋葉原駅に集合し、電柱の案内に驚きながら到着

薬事日報社へお邪魔するのが初めてだった生徒と広報。遅刻しないで無事にたどり着けるかなとドキドキしていましたが、そんな心配は本当に杞憂でした。
なんと、昭和通りから会社のそばまで何本もの「薬事日報社」電柱広告が!
「すごいね~」と思わず感嘆。丁寧な案内に導かれながら、予定よりも早く到着しました。
(「会社を訪問するときは5分前を目安に行くんだよ。早すぎてもご迷惑になるからね」なども教えます)

最初は「薬事日報」部門へ

受付で「職場見学に来ました」と伝え、最初にご案内いただいたのは「薬事日報」部門のフロアです。
お邪魔した水曜は金曜発刊号の降版日でお忙しい中でしたが、組版部門のお二人を中心に詳しく説明いただくことができました。

全8面のタブロイド判をどのように制作されているのかのフローや担当割、年間スケジュールや校正紙、インデザインを用いた組版の様子も実際のデータを見せて頂きました。

予め勉強しておくと良いことなどはありますか? という生徒の質問に、
「知識は仕事をする中で覚えていくから、興味があることに触れておくと良いです。興味があるからこそできます。いろいろやってみたら良いですよ」とアドバイスを頂いたことが印象的でした。

また「話を聞いて興味を持ち、同じ業界になって頂けたら有難いです」とのお言葉も嬉しかったですね。

続いて「出版局」部門へ

別のフロアへご案内いただき、今度は書籍の出版についてうかがいました。

最初にお話しくださったのは、入社3ヶ月(しかも未経験からの中途入社)だと後から聞いて驚かされたお姉さん。傍らに準備した日本エディタースクールの「本の知識」や「校正練習帳」、実際に使用した印刷所向けの指示書や校正紙などをみせながら仕事の流れをわかりやすく説明くださいました。月刊会報誌の編集をお一人で手掛けられている様子に「本当に入社3ヶ月ですか?」と驚きが隠せませんでした。

次に説明をくださったのは「本を読んでいられたら幸せだなと思って編集者になったら、人とのやり取りが多い仕事だった」と笑うお姉さん。以前は別の出版社で歴史の専門書を編集されていたとのことで、媒体や分野により異なる編集者の仕事について具体的に例示しながら幅広くお話しくださいました。
「人とのやり取りが面倒な人は編集者向きではないです。でも、出版社が企画した本を制作する編集プロダクションであればやり取りは少ないかな。人とのやり取りをしながら企画もしたいのか、賃金があまり多くなくても制作に専念したいのか、大学卒業までにどちらが向いているのか考えたら良いと思います」という助言が印象的でした。
また、生徒からは「専門用語のチェックはどうやってされているのですか?」という質問があり、「今編集している分野はネットで調べれば出てくるけれど、以前編集していた歴史専門書の用語はネットにはなかったです。専門書の場合は著者の方がずっと詳しいので、著者に尋ねると良いですよ」との返答をいただきました。
常識的なことを多く知って、違和感を抱けるようにすることが大事。浅くで良いので広い知識や、尋ねられる先の人脈を持っておくと良いです」というアドバイスは、帰り道に生徒から聞いた感想の中でも触れられており印象に残ったようです。

続いてお話しくださったのは、編集局長が「実はこんな本も作っているんですよ」と紹介くださった、絵本やマーシャル語の本の編集者さん。以前は編集プロダクションで働かれていたとのことで、医薬系以外の編集依頼も舞い込むのだそうです。
やはり助言にあったのは「好きじゃなきゃどうしようもない。好きを大事にしてね」との言葉。

今回の見学中に「興味や好きを大事に」いうアドバイスに何度も出会えたことは、大変印象に残りました。

最後は、出版局長&営業担当者とお話しを

応接室へご案内いただき、出版局長と営業のお姉さんと話させて頂きました。
「どの学部に入ると出版の仕事に就きやすいですか?」「何を勉強しておくと良いですか?」など、いろいろ質問させていただきました。
和やかな雰囲気の中、それぞれの大学時代やこれまでのお仕事など様々なお話が伺えましたね。
(オフィスに煙草の煙が充満していたという時代のお話に驚いていました)

最も驚いたのは「薬事日報社の皆さまの多くが文系出身者である」ということ。
以前は薬剤師さんもおられたそうですが、現在は文系出身者ばかりとのことでした。

皆さん共通してアドバイスされたのは「興味を失わずに大学でも好きなことを続けていくと就職にも繋がると思う」ということでしたね。
5年後、どんな仕事に就いたと報告を受けられるのか今から楽しみです。

帰宅後に生徒がお礼状を作成しました

MSCからお礼状の書き方についてアドバイスをし、生徒が自身の言葉でお礼状を作成しました。

職場見学を通し、出版社の業務に限らず、出版物が完成するまでの過程も知ることができ、とても勉強になりました。特に、企画の提案について「展示会に参加するなど、様々な情報をキャッチする必要がある」とお聞きし、流行や読者の声を聞くことが大切であると気づくことができました。また、出版物を作る上で多くの人が関わっていること、記者・編集者の方々が広い知識と人脈を活かして、お仕事をされていることに、出版業界への理解が深まりました。

貴社での職場見学は、自身の興味を将来に繋げようと考えるきっかけになりました。今回の学びを、以後の進路を考える中で活かしていきたいと思います。

生徒のお礼状より部分転載

実際に見聞きする中でこその学びがありましたね。お礼状の作成も勉強になったと思います。

薬事日報社の皆さま、ありがとうございました!

ツルハドラッグを職場見学したレポートはこちら

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